手仕事だから張りのある日傘が可能に【傘職人】

あきざくらの日傘の張りは、布切断用の木型から製作できる傘職人、吉井彩子さんにお願いしています。
 
写真の左側の女性が、製作して下さっている職人の吉井さん。
 
 
着物での日傘づくりで最も大変なのは、伸縮性・柄が1つ1つ違う着物生地をそれぞれ張りのある美しい日傘に仕立て上げることです。
木型を作る技術を持つ職人さんだからこそ、着物の伸縮の度合いから使う木型を判断し、微調整も加えながら生地を切断・縫製することが出来ます。
そのため、どの着物でも美しい日傘に仕上がります。
 
職人さんがどのようにして日傘を作成しているのか、こだわりと共に下記をご覧下さい。
 
 
生地の柄、出来上がりの張り感を考えながら裁断。
 
 
 
生地(伸縮性)を切断するようの木型です。
下記写真の2つの木型は、同じ傘骨用ですが、伸びやすい生地と伸びにくい生地とで使い分けています。(奥側の木型はの方が伸びにくい生地用で数ミリ大きいです。)
更に、生地によっては、この木型に厚紙をあてて幅を出したり、切断した後ズラして更に幅を狭めたりと、綺麗な張りになるよう微調整をしています。
 
 
工房にある木型の一部です。
 
 
上糸だけ(一本の糸のみ使用)の傘専用ミシンを使用して製作しています。
一本の糸のみで製作することで、何度傘を開閉しても糸が切れない強度が出せます。
また、吉井さんは熟練の技術で、生地に合わせて縫い代を調整しています。
 
 
防水のためロウが塗られた糸を使用しています。
 
 
生地を保護するダボ布を縫い付けています。
 
 
ロクロ巻きの縫い付けです。
ロクロ巻きとは、使用時に指を守るためのものです。
 
 
つゆ先の縫い付け。
つゆ先で張りの最終調整をしています。
 
 
生地を骨に縫い付け固定します。
 
 
完成した日傘です。
 
 
ちなみにリメイク前の着物はこちら。
 
 
 
今、木型から製作できる職人は、激減しています。国産手作り傘は流通している傘の1%未満。海外から大量生産で作られた安い傘が輸入されており、国産手作り傘の需要は減ってしまいました。
しかし、使い心地、愛着を持って長く使える耐久性、細部へのこだわりなど、海外からの輸入傘とは違った価値が、日本の職人さんの手作りの傘にはあります。
 
特に、1つ1つ職人技で製作された、お客様の思い出の詰まった着物は、その想いを踏まえて1つ1つ丁寧に日傘にさせて頂きたいと思っております。
 
吉井さんの職人技が光る、あきざくらの日傘をどうぞお楽しみ下さいませ。