第1回 実は知らない人が多い「着物」の話

こちらの記事は、男子専科 STYLE に寄稿させて頂いている記事のリバイバル版です。
 
はじめまして!
 
【あきざくら】の代表をしております、山村沙世子と申します。
今月より「紳士が知るべき着物入門」という連載をさせて頂くことになりました。皆様に大好きな着物についてお伝えできること、とっても嬉しいです♪
 
ぜひ、この連載を読んで、着物を素敵に着こなせる紳士となって下さいね!
 
 
 
では、まずは簡単に自己紹介させて頂きます。
 
私は、着物のアップサイクルで傘や扇子を製作して販売・レンタルするブランド【あきざくら】の代表をしております。
 
アップサイクルとは、元の製品をそのまま再利用するのではなく、商品としての価値を高めるような加工を行なうこと。持続可能な社会の実現に向け、今世界で注目される活動です。
 
日本のタンスの中には40兆円分の着物が眠っていると言われています。これは、お祖父様やお祖母様が遺された着物を持て余していても、売ろうとしても高く売れず、形見だったり代々伝承であることからの捨てづらさもあり、タンスに眠らせているご家庭が多いからです。
 
その着物を現代に合った形に作り変えて、再度命を宿すのが【あきざくら】のお役目だと思ってますし、この活動を通じて、日本人が本来持っていた「Re(リ=再生)」の文化を取り戻し、「モノを大切にする心・万物を愛する心」を持つ日本人を増やしていきたいと考えています。
 
と同時に、着物という衣装、そして文化も未来に残していくべきだと思っています!
 
着物は昔の日本人の知恵、愛がたくさん詰まった衣装です。
 
 
そもそも、皆様は着物がいつ頃から着られるようになったかご存知でしょうか?
 
現在着られているような形の着物が生まれたのは、平安時代(794-1192)になってからと言われています。つまり、1200年程日本人は着物という衣装を着続けてきたのです。
 
 
ちなみに、今「着物」といえば、多くの方があの伝統的な日本の衣装を思い浮かべるかと思いますが、そもそもは「着物」は読んで字のごとく「着る物」、単なる「服」という意味の言葉でした。
 
幕末に洋服が西洋から入ってきて、「西洋服」「洋服」と区別して、今まで着ていた衣服を「日本服」「和服」と呼ぶようになり、更に時代が進む中で「着物」から「着る物」の意味が薄れていき、「和服」の意味が濃くなったと言われています。
 
海外でも、「Kimono」と言ったら、日本のあの「着物」を思い浮かべる人が多いぐらい「着物・Kimono」はスタンダードになりました。(たまに、海外でとんでもない偽物がKimonoとして売られているのを見かけ驚くこともありますが!!)
 
 
ちなみに、着物は、1つの反物から作られていることはご存知でしょうか?
 
細長い布(反物)を直線断ちし、縫い合わせると着物が出来上がります。
 
 
↑上が反物をどう裁断するかの図で、下がそれを縫い合わせた図です。(拡大してご覧下さい。)
 
そして、1度仕立てた着物をほどいて洗い張りをして、また仕立て直せば、元の持ち主とは体型が違う方でも着れる着物にもなります。着物の寿命は100年と言われていますが、こちらも寿命を長くしている要因の1つと言えます。
 
日本人の「モノを大切にする」ための知恵の1つですね♪
 
 
ということで、今回は簡単に「着物とは?」の大枠をお伝えさせて頂きました。次回からは、もっと実践につながる細かいお話をしていきますね。
 

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