
お母様の思い出のお着物で扇子と巾着&バックを制作!
こんばんは!
あきざくら代表の山村沙世子です。
今日のブログは、制作実例をご紹介しますね♪
今回ご依頼頂いたのは、神奈川県にお住まいの女性です。
ご依頼頂いたお着物はこちらの3枚。
こちらは、全てお客様の亡きお母様のお着物です。
お母様は昨年夏に他界され、その葬儀の後新幹線までの時間で、急いでお母様のタンスからこの3枚を選んで神奈川まで持ってきたとのことでした。
そして、その後日経新聞であきざくらの記事をご覧になり、昨年末にあきざくらにお問い合わせ下さいました。
こちらの3枚を選ばれたのは、最初の藤色のお着物は、お客様の中学の卒業式のためにお2人で一緒にお着物を選びに行き、式にお母様がお召しになったお着物。
そして、2枚目の横縞のお着物は、お母様がお正月にいつも着ていたお着物だったからだそうです。
今回、上のお着物で作って欲しいとご依頼頂いたのは、
- 扇子
- 巾着袋
- トートバック
- クッションカバー
- 座布団カバー
でした。
トートバックとクッションカバーは、お客様の娘さん用とのこと。
最初にお客様のご自宅にお着物をお預かり&打ち合わせで伺った時に、巾着、トートバック、クッションカバー、座布団カバー、それぞれのご希望の大きさを紙にまとめて下さっていました。
明確に、「こういうものが欲しい!」というご要望がある場合は、お着物の柄や幅を踏まえて、どうできるかを型やメジャーを当てながら打ち合わせしています。
★着物アップサイクルでのシミについて★
扇子をどの着物でお作りするか打ち合わせしている時に、お客様からこんなことを聞かれました。
「このお着物はシミが点在してますが、それでも作って頂けますか?」
話しぶりから、シミがある着物で作ってもらうのは職人さんに失礼ではないか?という配慮からのご質問でした。
シミに関しては、よく相談されるのですが、いつもお答えさせて頂いているのは
- シミがあっても、あきざくらとしては制作が可能
- お客様によっては、シミも思い出だから、気に入った柄の箇所にシミがあってもそこを使って欲しいというご要望をおっしゃる方もいる
- シミは避けたいお客様も、傘だったら使うのは着物1枚の半分なので、シミの量次第ではシミなしでの制作可能(扇子などの小物類はより使う面積が狭いので、同様に可能)
という3点です。
着物のアップサイクルのいい点ってここですよね^^
お着物としては着るのがもう難しいシミがあるお着物から、シミを避けて新たなモノを作ることで、そのお着物が新しく生まれ変わる。
1度役目が終わったお着物が、また、新たな命を吹き込まれて、活躍出来る。
着物にとっても、とっても嬉しいことだと思うんですよね♪
さてさて、またしても、話がズレてしまっていますが、シミ問題も解決し、何をどのお着物で作るか決まり、年明け制作したのがこちらです!
藤色のお着物から、
お客様と娘さん用のお揃い扇子。
お揃い巾着袋。
そして、横縞のお着物からは、
お客様用の2本目の扇子と、
お揃いの巾着袋。
そして、娘さん用のトートバック。
最後に、3枚目の小紋から、クッションカバー2枚と座布団カバー2枚を作ったのですが、、、
こちらは撮影するのをすっかり失念していました。
座布団やクッションに被せて撮影しようと思っていて、タイミングを逃しました。一生の不覚。。。(残念なことによくやりますが^^;)
先週お客様のところにお届けに伺ってきましたが、とっても喜んで下さいました♪
そして、お渡しした後、早速お友達のところに持って行って自慢したそうですが、「お母様が、いつも側に居てくださるようね。」と一緒に喜んでくれたと嬉しいご報告まで下さいました!
今回も、とっても暖かい気持ちを頂いた、ご依頼でした。
ぜひ、お持ちのお着物を傘や扇子、更にこんなのにしたいというご要望がありましたら、ご遠慮なくcontactページより、ご相談下さいね。
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!